江戸彫勇会


刺青は日本の伝統芸能の一つである。
世間受けはいいとは言えないが。
術師の集まりが以前開催された。
江戸彫勇会の大山詣りの様子を紹介しておこう。
参加者は三十三名であった。

集合場所は小田急新宿駅、午前七時三〇分には、着物姿の数人が集まっていた。
夏休みに入った初めての日曜日で、かなりの人であった。
伊勢原駅で下車、定宿の「おおすみ」までタクシーで向かう。
おおすみ」は先導師佐藤大佳の宿で、宿の岬隅には阿夫利神社の分霊を祀る。
宿に入ると早速、揮姿になる。
当日は納札の会も測行したが、白い身体では法被はつけても裸になる者はいなかった。
宿で認る分霊の前で役員がおはらいを、さらに出発前には金員が玄関先でおはらいを
受けた。